leben.

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ある日の栞

Ayaka Onishi

小川 紗季 ogawa saki

  • 2024.09.19
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雨模様な新年度の朝。けれど、彼女に会う頃にはすっかり雨もやんで、洗いたてのような青空が広がっていた。小川紗季ちゃんとの出会いは2年前のこと。井の頭恩賜公園での撮影会に足を運んでくれたことがきっかけだ。同じ年である彼女は当...

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聿文 yuwen

  • 2024.07.09
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3月下旬、一年越しに訪れた台北の街は鮮やかな青空に包まれて、街角や道端には強い日差しによる木漏れ日が降り注いでいた。 東門駅改札を出ると、永康街はマンゴーかき氷や台湾の化粧品、台湾茶などのお店が並び、どこも観光客で賑わっ...

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高橋 成樹 takahashi naruki

  • 2024.04.20
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春分の日。和歌山から早朝のフェリーに乗って徳島へ。そこから電車に揺られること4時間。片道6時間かけて高知の街へとやって来た。春の訪れも近かったが、その日は冬が戻ってきたような寒さで雪や雨もちらついていた。 けれど、高橋成...

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表 萌々花 omote momoka

  • 2024.03.15
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写真の撮り方は人それぞれ異なる。同じカメラを使用していても、同じ構図で撮影していても、同じレタッチ作業を行っていても、その先には決して同じ写真は生まれない。 だからこそ、彼女の瞳を通した世界はどのように映っているのだろう...

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中島 英世 nakashima hideyo

  • 2024.03.01
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まるで陽だまりに育まれた南国の風を運ぶように彼女はやって来た。彼女が将来目指しているものや人柄などは出会う前から話に聞いていた。だからこそ、出会う前から勝手に出会った気になっており、初対面の時にも再会の懐かしさを感じたの...

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林 沙也加 hayashi sayaka

  • 2024.01.26
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  なだらかに連なる山々とゆるやかに広がる田んぼの風景。どこまでも車で走ることができそうな穏やかな道中では、時折、黄金色に輝くイチョウがそっと秋の訪れを告げてくれる。柔らかい日差しに包まれて黄昏色に染まる景色に...

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るか luca

  • 2023.10.27
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  学校のクラスメイトに彼女がいたら、私の青春はもっと濃厚で自由なものになっていたのかもしれない。そう思ってしまうほど、彼女の思考は広く深く研ぎ澄まされている。それが〈るか〉である。10代の頃から社会問題や環境...

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伊藤 舞 itou mai

  • 2023.07.16
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幼さの残る自分とは反対に、大人っぽくて洗練されたような彼女との出会い。それが伊藤舞ちゃんだった。初めての出会いは東京の〈白日〉というお店。当時スタッフとして働いていた彼女はモデルのような凛々しい存在感で、私の心に圧倒的な...

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森髙 まき moritaka maki

  • 2023.06.29
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    編集者として活動している同じ年齢の女の子がいるらしい。その言葉を聞いてから、彼女に会ってみたいと思った。それから一年以上が経ち、雪深い冬の季節に、ようやく彼女が暮らしている洞爺を訪れることがで...

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萩原 睦 hagiwara mutsumi

  • 2023.05.13
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「文香さんに写真を撮っていただきたくて」。 その嬉しい一言が彼女との出会いのはじまりだった。パート・ド・ヴェールという手法でガラス作品を手掛ける彼女からの依頼は、作品展のためのDM用の写真を撮影してほしいというものだった...

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若木 希林 wakaki kirin

  • 2023.03.09
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兵庫県篠山のとあるイベントで初めて希林ちゃんに出会ったのが三年前のこと。名前に木と林が入っている自然豊かな響きだと思ったことを今でも覚えている。「樹木希林さんの希林です」と彼女が自己紹介をしていたのも印象深い。当時、希林...

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小林 千晴 kobayashi chiharu

  • 2023.01.20
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和歌山に引っ越して間もない頃、ひどく京都の土地が恋しい時期があった。京都の気品さや古風さ、そしてアンダーグラウンドなカオスな感覚はやはり京都にしかなく、私はずっとそこに恋しさを募らせていた。 そんな時、ゴールデンウィーク...

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早坂 里奈 hayasaka rina

  • 2022.12.25
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  祭りの活気は心が躍る。京都三大祭のうちのひとつである祇園祭もそのような感じで街や人々が賑わっていただろう。来年こそは祇園祭に行こう。京都に向かう道中、そんなことを考えながら頭の中で道端に並ぶ屋台や鉾を想像し...

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落合 恵理 ochiai eri

  • 2022.08.05
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卒業式が間近に迫る春休みの校内は閑散としていた。春を待ち遠しく思っているかのような気配がする。 京都市内から少し外れた場所にある京都橘大学。私が高校生の頃、日本史を学ぶために受験しようか迷っていた大学だ。まさか大人になっ...

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日下部 邑里 kusakabe yuri

  • 2022.07.12
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冬のはじまりを告げるように冷え込んだ朝。京都市西陣地区ではその冷たさがよりいっそう肌で感じられた。しかし当時京都市内で暮らしていた私は自転車で走ることができる許容範囲だ、とペダルを意気揚々と漕いで冬のはじまりの朝を駆けて...

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野瀬 瑠美 nose rumi

  • 2022.06.02
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海の潮風と共に運ばれてきたような秋の長閑な時間。私は電車にゆられながら福岡県福津市福間駅にたどり着いた。 古民家で暮らしている野瀬瑠美に会いたくて彼女に連絡をとれば快くお時間をいただくことができた。駅まで迎えに来てくれた...

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leben ご挨拶

  • 2022.06.01
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はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは。 大西文香と申します。 こちらの「leben」のはじまりにあたり 簡単にご挨拶をさせていただければと思います。 私は普段、写真家やライター、編集者として活動しております。 ...

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